Profile

大石啓(ピアノ)

静岡県吉田町出身。ルドルフ・ゼルキンの弾くベートーヴェンに感銘を受け、ゼルキン、ケンプ、ホロヴィッツ等往年の名演奏家の演奏法を研究する。

武蔵野音楽大学にて大谷三千雄、アマデウス・ウェーバージンケ、桐朋学園大学院大学にて岩崎淑、チェコ国立プラハ音楽院にてミハル・レゼク諸氏に師事、深沢亮子津田真理、ヘルムート・ブラウス、ルース・スレンチンスカ、ノルベルト・ヘラー諸氏にも師事した。

4回大阪国際音楽コンクール第2位、第26回ヴァルセジア国際コンクール(イタリア)にてディプロマ賞等受賞。

20089年イタリア・グッビオ音楽祭参加。2010年堺武弥氏率いる掛川管弦楽団とベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を共演。2011年プラハ・パルフィー宮殿にてリサイタルを開催。室内楽奏者としての信頼も得て、アンサンブル・クレーのメンバーとしてピアノ三重奏(2012-2015、函館)、岩崎洸氏のリサイタル(2015、茨城)、マテイ・ソンライトネル氏のスイス3都市ツアー(2015、インターラッケン、ムルテン、ベルン)、アダム・ペホチアク氏のプラハ室内楽演奏会(2016、チェコ)等で共演。

 

国内外の著名アーティストと共にベートーヴェン時代のコンサート・スタイルを再現したリサイタル・シリーズを主宰(2014年度、2021年度は焼津市と共催)。クラシック音楽を解説とともにお届けする「おしゃべりクラシック・コンサート」「公開リハーサル」、小さなお子様もコンサート・ホールにて生の音楽をお楽しみ頂く「親子で楽しむコンサート」を開催し、地元のクラシック音楽の普及に務めている。学校、幼稚園への出前コンサートに多数出演、吹奏楽部との共演等、教育機関への協力も地域を問わず行う(静岡、東京、神奈川、群馬、佐賀、函館等)15年に渡り品川クラシック音楽協会に在籍しクラシック音楽の素晴らしさを届けた。

カワイ表参道主催の講座「名曲を弾く・知る・聞く」~今更、聞けない有名曲の弾き方~にて講師を務め、「作曲家・ピアニストについて広い知識を有し、解りやすい解説に定評がある」と紹介された(2015)

 

現在は作曲家の自筆譜、初版譜、当時の習慣を研究した演奏活動を行うとともに、啓音塾を主宰し後進の指導にあたっている。

CDの解説(キングインターナショナル)、コンサート・プログラム解説の執筆も演奏家の依頼を受け行う。

公益社団法人日本演奏連盟会員。静岡県コンベンションアーツセンター・グランシップアウトリーチ登録アーティスト(2017~2021)。

アートにエールを!東京プロジェクト参加アーティスト(sonh-sメンバー)。日本音楽舞踊会議(CMDJ)会員。
2023年3月28日、ルドルフ・ゼルキン120回目の誕生日に、ゼルキンに捧げるオマージュ、CDベートーヴェン「月光」「悲愴」「熱情」+「エリーゼのために」をキングインターナショナルよりリリース。

2023年より、久保陽子氏と(株)文京楽器のシンセサイザー・オーケストラ・プロジェクトでシンセサイザーを務め、クラシック音楽の新たな可能性を追求している。